割安かどうか見極めるマンション価格の見方
「マンションが安いかどうか判断するには?」
不動産は一生に一度の買い物とも言われていますので、プロでないと分かりにくい用語がたくさんでてきます。特に気になるのがマンション価格の見方です。今回は、「販売価格」「坪単価」「平米単価」について解説していきます。
販売価格
まずは一般的な表記である販売価格について。一部の新築マンション販売予定物件を除いて、不動産ポータルサイトには販売価格が記載されています。3,000万円とか4,000万円とか。不動産会社の広告による「23区内で○○○万円台の物件が購入できる!」なんてキャッチフレーズはよく見られます。
しかしながら、本来、販売価格だけでは安いか高いかは判断できない曖昧な表記です。極端な話、23区内1,000万円のマンションがあっても、広さが20平米未満のワンルームだったり築年数が40年だったりするかもしれません。販売価格だけでは割安かどうかは分からないのです。
坪単価
不動産が割安かどうか判断する材料としては、坪単価が最も多いのではないでしょうか。マンションでは、部屋の広さを表す際に平米を使うのが一般的になっているので、坪はあまり馴染みがないかもしれません。
1坪はおよそ3.3平米(m2)です。70平米4,000万円のマンションの場合、4000万円÷70平米×3.3=約188万円が坪単価になります。
平米単価
坪単価と似ていますが、マンションの場合は計算がカンタンです。坪単価を使うか、平米単価を使うかは人によりますので、どちらも覚えておいた方が良いでしょう。
70平米4,000万円のマンションの場合、4000万円÷70平米=約57万円が平米単価になります。
価格か単価か
「坪単価や平米単価が安い。」ということは相場を見る上では良いことですが、実際に住むマンションを検討する場合はそれだけではありません。例えば下記の例をご覧ください。
①販売価格 4,000万円 70平米 坪単価165万円
②販売価格 3,500万円 60平米 坪単価192万円
①では広いお部屋でかつ坪単価165万円と②と比較して割安といえるかもしれません。しかし販売価格は4,000万円です。②は狭い部屋になり坪単価も割高ですが、販売価格は3,500万円です。販売価格の差は500万円もありますので、買える人買えない人がでてくるでしょう。
マンション価格の比較について
マンション価格の比較は、販売価格なのか単価なのかで感じ方が異なります。割安かどうかを見極めるのは単価を比較するのが一般的ですが、購入予算を考えると販売価格も無視できませんよね。どちらも重要な指標ですので必チェックして、マンション選びの際の参考にしてみてください。