こんなに違うの?物件から最寄り駅までの距離・徒歩分数の調べ方
マンションを選ぶ上で重要な「駅距離」という指標。一般的には駅から近いほうが利便性が良く、価格的に高くなります。物件概要などにも最寄り駅までの徒歩分数の記載がありますが、実際に歩いて掛かる時間とは大幅に異なることもありますので注意が必要です。
徒歩分数は1分80mという決まり
不動産に関する広告の表記に「80mを1分とする。」ルールがあります。
例えば、物件から最寄り駅まで330mの場合、330÷80=4.125分となりますが、小数点以下は切り上げになりますので徒歩5分という表記なります。なので最寄り駅から330mのマンションと399mのマンションはどちらも徒歩5分になります。
男性でも女性でも、高齢者でも子供でも、一律の徒歩分数には疑問が残ります。
徒歩分数の調べ方
マンションの場合、分譲した不動産会社が実際の距離を計測し、徒歩分数を割り出します。ただGoogleMapを使うと自分でも調べることが可能です。賃貸や中古マンションの場合は、自分で調べてみてもいいでしょう。
試しに、ブランズ横浜の駅徒歩分数を調べてみます。
①GoogleMapで住所を検索する(神奈川県横浜市西区北幸二丁目11番)
②ルート・乗り換えをクリック
③徒歩マークをクリック
④最寄り駅を出発点に入力
⑤表示結果:徒歩7分(公式HPは徒歩6分)
駅徒歩分数はエントランスから駅構内までの距離
GoogleMapとブランズ横浜公式HPは徒歩分数の表記が異なることが分かりましたが、これはあまり重要ではありません。マンションを選ぶ際に気を付けなければならないのは、駅までの徒歩分数は、マンションの「エントランス」から「駅構内(敷地)」までの距離になっていることです。大規模マンションでは「部屋」から「エントランス」まで時間が掛かることがあります。また新宿や品川などのようなターミナル駅では「駅構内(敷地)」から「改札」まで数分程度歩きます。最寄り駅まで徒歩5分のマンションでも、5分で電車に乗れるわけではなく、物件によっては、大きく異なる場合があることを知っておきましょう。
抜け道を見つけるとオトク物件に!
また不動産広告では、抜け道を利用した通路の徒歩分数を表記することはできません。当たり前ではありますが、他の施設の敷地を通り抜けしたときの距離を表示することを許されていません。そのため抜け道を利用して徒歩分数を短縮できればオトク物件になる場合があります。抜け道といってもコソコソと通り抜けなければいけない細道ではなく、公園や図書館などの敷地内を通り抜けることができる場合もあります。
実際に歩いてみることが重要
これだけではなく、駅までフラットアプローチのマンションとヒルトップ(坂の上)のマンションでは実際に掛かる時間が大きく異なります。そのため実際に物件から最寄り駅まで歩いてみることが重要なのです。