物件概要ですべてが分かる!
2016/07/21
マンション購入時に最も目を凝らして見なければならないのは物件概要です。物件概要には、そのマンションのすべてが記載されているといっても過言ではありません。しかしながら通常、物件概要は見えにくい箇所に記載されていて、じっくり見る人は多くはないでしょう。今回はそんな物件概要について、まとめてみました。
物件概要とは
不動産広告において記載義務のある重要事項をまとめたものを物件概要といいます。不動産用語の文字列になりますので、「見にくい」「分かりにくい」などの観点から小さい文字や別ページなどの表記を行うことが多いです。ですが、重要な項目も多く、マンション購入する上では必ず目を通さなければいけません。
物件概要の内容
新築マンションの物件概要に記載されている項目を見ていきます。
・物件名称
・所在地
・交通
・総戸数
・販売価格
・販売戸数
・専有面積
・間取り
・完成(竣工)予定日
・入居予定日
・敷地面積
・建築面積
・構造・規模
・地目
・用途地域
・建ぺい率、容積率
・建築確認番号
・管理形態、管理会社
・売り主
・そのほか特記事項
・設計
・施行
販売価格や販売戸数などについては販売期ごとに変更になります。
中古マンションの場合は取引態様などの記載があります。
巧みなキャッチコピーに惑わされない
不動産会社は、マンションを売るために物件概要を良く魅せて不動産広告をします。例えば、「月々6万円台から3LDKが購入できる!」なんて文言は不動産チラシでよく目にします。しかし金利タイプや頭金については小さい文字で書かれているため見落としがちです。
見るべきポイント
まずは購入したいマンションがいくらで販売されているのか、また広さはどのくらいなのかを知っておきましょう。そのエリアのマンションの相場観も知る必要があるので、坪単価や平米単価も計算しておきます。相場はなかなかHPや広告に記載がないので調べられるようにしておきます。
次に所在地や交通について。物件概要ではなく不動産広告のキャッチコピーに「○○駅へ5分!」と記載されていた場合、徒歩ではなく最寄り駅から○○駅までの所要時間と考えたほうが良いでしょう。徒歩5分の場合は「○○駅へ徒歩5分!」となるはずです。これも少しでも良く見せたい不動産会社の裏側が垣間見えます。ターミナル駅である○○駅に5分で行けることはいいことですが、最寄り駅までの所要時間などを考えると実は非常に時間が掛かってしまう物件もあります。
他にも管理費や駐車場台数なども重要なチェックポイントです。忘れずに確認しておくようにしましょう。
その他のチェックポイント
物件概要ですべてが分かる!と言っておきながら分からないこともあります。(?)
コンセプト・デザイン・設備・仕様などがそれにあたりますが、物件ごとにそれほど大きく変わるものではないため、気になるものがあればチェックしておくくらいで良いと思います。例えば耐震・免震構造とかセキュリティとか。細かいところはモデルルーム見学などで聞くことができますし、そのほうが詳しく知ることができます。
最後に
いかがでしたでしょうか?まずは不動産広告に騙されないように物件概要をしっかり見ることをオススメします。